ピンチこそチャンスに |
毎度毎度、テレビ関係者を一喜一憂させる数字が発表された。
2005年年間視聴率ランキングである。
思えば、暮れには民放各社の中間決算があり、
年明けは年間視聴率、年度明けには年度の視聴率ランキングと、
やたらと数字に追いまわされる時期でもある。
やはりというか、意外というかフジテレビとテレビ朝日が好調のようで、
増収増益・視聴率健闘という結果が出た。
以下が2005年の年間視聴率ランキング。単位はもちろん%だ。

注目すべきはテレビ朝日だ。
その昔「振り返ればテレビ東京」といわれていたとは思えないような健闘ぶり。
TBSといい、フジテレビといい、日本テレビといい
"新社屋に引っ越すとスキャンダルが起きる"
という業界ジンクスを覆し、それは見事な戦績。
不思議なもので、社内の空気も一昔とは違っており、
局内の空気がとても明るい印象だ。
それぞれの番組が目標視聴率突破した翌日には、
社内放送で全社を上げて祝福し、
張り出されるポスターの数も遠慮なく張り出されるようになった。
スタッフの士気コントロールが上手にできているなという印象で、
この雰囲気、実はフジテレビに似ている。
対照的なのはTBS。
どうしても数字が振るわないこちらは、大幅減益で数字もご覧の有様。
局内の雰囲気も好成績組みと比べると、なんとなくイマイチ感が漂っている気がする。
…もちろん、私の主観に過ぎないが。
しかし、逆風も吹いている。
ライブドア騒動に巻き込まれたフジテレビ、制作費悪用に沸いたNHKと、
金に関する騒動に巻き込まれた両者のギャラが下がっているらしい。
ライブドアとの和解で約1500億を負担したフジテレビ、更にライブドア騒動で
その大金の一部が水泡と化す可能性が出ている今、
そのしわ寄せが制作現場に集まっているとの話がある。
とはいえ、増益で視聴率三冠王を獲った同社。
現在の台所事情はそう切迫していないかも知れない。
一方、受信料徴収で苦労しているNHK、
騒動の発端が制作費の悪用というのもあり、
現場の予算が削られているとの話。
支払いがよかった局だけにその反応は如何ほどなのだろうか。
お金の話に加えて、慢性的な人材不足に拍車がかかっているらしい。
求人誌や転職サイトに人材募集をかけても、思うように人が集まらないという話を聞いた。
これも先ほど同様、私の周りだけかもしれないが、
今年はやたら諸先輩方から人材探し依頼を受ける。
新人の私にまでそんな話がくるのは人材不足の現われなのかもしれない。
新卒組みに関する情報を聞いていないが、
もしかしたら若者のマスコミ離れが始まっている可能性も否めない気がする。
テレビに生きるものとしては少々さびしい。
"前代未聞の時代に突入した"とは、
お世話になっている経済評論家の先生のコトバだが、
テレビ業界も前代未聞の時代に入っているようだ。
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