YouTubeは目の上のタンコブ?
Give me a rights!.

 

さて、何かと話題のYouTubeだが、
短い動画のほうが閲覧数が多いという話を聞いた。
知らない人のために説明すると、
YouTubeとはWeb上で動画を共有・閲覧できるサイトだ。
誰でも自分で好きな動画を公開でき、更に無料で使えるとあって、
アメリカのサイトにもかかわらず日本で爆発的に利用者が広がりつつある。

YouTubeに限らず、ネット動画は大体、短い。
今、これだけネット動画が普及しつつあるのは、
テレビと違って短くて手軽にサクッと見れちゃうというのが理由の一つだろう。
ブログも然り。長文でタラタラ書かれると途中から飛ばしてしまう。
何が言いたいんだと。

思えばテレビは「1番組の放送時間が長いな」と、大学の頃から感じていた。
最近買ったHDDに撮りだめしたモノも、なぜか1時間番組は後回しにされる。
さんま御殿なんか、1か月分も溜まってしまった。
いくらさんま好きなオイラとはいえ、4時間分を一気に見るのは辛い。
さらに言えば、ダラダラ見せられる未編集の映像ほど耐えられないものはない。
それは十分に頭ではわかってはいたとしても、
物事を手短に伝えるというのは、けっこう難しいのだ。

例えば、結婚披露宴を記録したビデオ。
乾杯の挨拶まで丁寧に見せられるのは御免だ。
しかもいくら仲が良くても友人のキスシーンは見たくない。

子供の成長記録ビデオ。
子供が駆けっこしている姿なんか、遠景すぎて本人と家族しか分からない。
そもそも、普段聞いたことない猫なで声の友人の声は不気味だ。

そもそも都市部で、毎週毎週ザブトンに座って、
1時間もしっかりテレビを見る人はどれ程いるのか。そういう意味じゃ、
YouTubeが違法動画の溜り場になりながら人気なのは理解できる。
テレビのダイジェスト版なのだから。

…もちろん、著作権的にはNGですよ?

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最近、IT屋さんの勉強会に出席した。
そこで「新しいSNSサービスを考えよう!」というグループワークがあり、
「everyさんTVの人でしょ?動画配信とかのアイディアないの?」
と言われたのでこう返答した。
「動画配信は面白いけど、時間制限がある方がええんちゃう?
 長いのは無駄。」
ちなみに、うちのグループで発表したアイディアは
「自分の作品を、動画・音声配信機能を使って売り込める"公開オーディション型SNS"」。
1分の限られた時間で面白いモノを登録した人は、人気出るんじゃない?
というもので、けっこう感心してもらえた。

さらにYouTubeの違法動画についても、意見を求められた。
「TVの人として、everyさんも目の上のたんこぶじゃないの?」
いやいやいや。
一人のフリーTVマンにしたら悪い気はしないんですよ。これが。
実は、どれだけ番組が高視聴率であっても、映画化されようと書籍化されようと、
(いわゆる二次利用)その利益は、現場のスタッフに還元されることはない。
そもそも制作したVTRの著作権は局側が著作権持つことが多く、
我々は兵隊にしか過ぎない。

そんなんだったら、苦労して作ったVTRは一人でも多くのヒトに見てもらいたい
…が本音。
勿論オフィシャルには、違法なので「憂慮すべきコト」ってなるのでしょうが。

但し、YouTubeが無料だからの話。
人が創った動画を断りもなく流して金儲けしたというなら話は別である。
1本のVTR作るのに、方々に許可を取って謝礼して苦労してつくっているのに、
のうのうと他人のふんどしで儲けているのなら、
間違いなく「目の上のたんこぶ」だ。
見ている人が少ないコラムなので、堂々と言ってしまったが
同じように考えている同業者は少なくないというのが私の印象。
…こんなこと、プロデューサーの前では話せません(笑

コンテンツ制作者側への二次使用に関する権利の整備が、
著作権で揉めている中で置き去りにされているような気がしてならない。

(2005/10/09)


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