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バランス感覚 |
改編期を乗り越えたテレビ業界に、新人達が今年もやってきた。
東京の民放だけでも、その数177人。去年より4人増えている。
実は、オイラもそんな新人の一人。
社会人採用枠により、7年間に渡るプロダクション生活から一転して
今年から某局の局員になった。よって、現場でのオイラの処遇は新人扱い。
苦労してディレクターになったのに、またADからやり直し。
まぁ、メルマガの「ADは見た!テレビ局の驚くべきこんな裏側」というタイトル通り
ADとしてコラムを書くことになるので、
メルマガの編集長は喜んでいるかも知れない(^^;
閑話休題。
今年の新人(特に報道)は、入社早々から大きな事件・災害を体験したことになる。
3月に起きた能登半島地震もその一つで、全国のメディアが田舎町・能登に注目した。
そして、このような災害現場での報道は必ずと言っていいほど、
一部のメディア人の素行が問題視される。今回も然り。
ある地元の記者さんは
「東京から応援に来た人は、平気で被災地のコンビニでメシを買い込む。
避難所の人は何も食えないのに」と憤っていた。
地元メディアの人たちは、地元の人に支えられている。
なので、彼らはメディア不信に繋がることを恐れているのだが、
東京からの取材班は、そう言うことに気付かない人が多い。
●災害対策本部の壁コンセント付近であった光景
よくある2口のコンセントの前に鎮座するA新聞の記者。
コンセントからは、携帯の充電器とノートパソコンが繋がっている。
●災害現場となった市役所前であった光景
被災した住民達が炊き出しをすする中、一緒になって食べてるK通信の記者。
●被災地の駐車場であった光景
崖崩れの危険がある現場近くで撮影している某局のカメラマン。
声をかけると「あそこの崖、崩れそうなので待ってるんですよ」
これらの話に疑問を感じないなら、その人はメディア人失格だ。
メディアが求めるのは、インパクトのある映像とネタ。
事実、その方が人々に伝わりやすく、視聴率・売り上げが稼げる。
しかし、毎度言われているのが“行き過ぎた取材”について。
要はバランス感覚であって、昔からさかんに議論されてきた話でしかないのだ。
●中継現場での光景
仕事のあとは、スタッフ全員でゴミを拾って持ち帰った某キー局。
後日、被災地から感謝のメールが届いた。
●地元メディアでの光景
東京からの応援隊に弁当を持たせて被災地入りをさせる。
併せて、弁当を本社から被災地へ毎日運搬する。
事実、このような同業者もちゃんと現場で仕事をしている。
視聴率戦争の中、スクープ戦争の中、売り上げ戦争の中
こういう配慮こそ、マスコミ不信を打開するきっかけになるはず。
この春に加わった仲間にも、配慮があるメディア人であって欲しい。
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