キム・ヘギョン独占インタビューの波紋 |
なにかと物議を醸した、フジテレビ,朝日新聞,毎日新聞の、キム・ヘギョンちゃん
独占インタビュー。今ではすっかり事態も収束方向に向かっているが、
某該当社内では、今や触れてはいけない話のようになっている。関東地方の
視聴率が28.6%を獲得したと言われているが、某社内ではスクープ祝いの
ポスターもすぐに外され、独占インタビューの様子は、(反響が)怖くて
誰も使おうとはしない。また、"にちゃんねる"には報道直通番号がUPされ、
現地記者のプロフィールが掲載されただけあって、放送局側も警戒している。
まさに、フライデー騒動の時のような空気が流れていると言っても過言ではない。
あの独占インタビューにより、一体、報道セクションでは何が起きたのか。
あくまで、関係筋から入手した情報をベースに情報を整理してみよう。
くれぐれも、出所を詮索したり等しないように(^^;
1 触発された苦情電話たち
まず、苦情電話。放送中の内容的には「横田夫妻が気の毒」,
「本人の了解を取っているのか?」といった内容が殆どで、たまに
「北朝鮮のいいなりじゃないか」といった内容のもあった。意外にも
「なんでもっと追求しないんだ?」といった電話もあった。
日が経つに連れて、「北のプロパカンダだ!」とか「何故、
チェックせずに報道したのか」とか「親子の絆を引き裂くのか!」
などの内容が増えてきた。
要するに、雑誌などの他メディア報道に触発された輩達だろう。
そう言った意味では、放送直後の方に電話した人の方が、賛否両論
いろんな意見を、電話にぶつけてきたように思う。
…受ける側はてんてこ舞いだったが。
2 ことの発端詳しいことは、既報なので省くが、インタビューに関しては前日夕方には
分かっていた。ただ、実際に放送可能なのかも分からず、時間的にどれだけ
収録できるのかも分からず、不確定要素が多いために上層部のみの情報
となり、箝口令が出ていた。もちろん、外部に漏れれば、何らかの形で
横槍が入るのは必須と予想していたからでもある。
翌日、15:20に回線を確保したが、その時になっても開始時間は
判明していなかった。無論、インタビュー時間も分からず、短時間であれば
夕方のニュースのみの放送となっていた。
17時過ぎから映像が断続的に電送されてくる。 インタビューも、
蓋を開けたら一時間前後は回っていることが判明。以後、夕方のニュースで
一部が放送され、予定どおり特番対応となったわけである。
ちなみに、これらに関する横田夫妻の反応に関してはご存じの通り。
3 Y*m*uri Weekly ,週刊*春
…多すぎる業界ヲタクな論評
如何せん(幸い?)私は、北の人間でも赤い人でもないのだが、一部雑誌社の
マスコミ叩きには流石の私も憤慨した。事実確認がおぼろげなままの記事掲載。
憶測に満ちたメディア評。中身が無さすぎやねん。そして目立つのは、
フジバッシング。そんな文章に触発されてか、最近の視聴者電話は「これだから、
あんな特番を流せるんだよ」なんてイヤミを言われる事が多くなったとか。
…まぁ、テレビメディアは目立つからね。関係者の方々、ご苦労様です。
そんな中、メディア評論誌『創』の編集長が、新聞でこの様に話している。
「北朝鮮が政治的思惑を持って取材許可を出したのは自明のことで、当事者インタビューは
どんな場合だってその危険がつきまとう。でも、だから報道しないと言うことにはならない。
問題は報道の仕方なのだが、映像を独占された他社の憤りもあって、そのへんいろんな
問題がごちゃ混ぜに議論されているように思う。」
また、参考までに某局のPD(演出統括)は…
「ニュース取材は、警察発表などだけで動くものではない。当事者に聞くことが一番大事。
確かに、放送のやり方には問題があったが、取材そのものは間違ってはいない。」
しかし、民放連会長でもあり、日テレ会長の氏家斉一郎氏は…
「申し込んだとすれば申し込んだ方がどうかしている。僕はやらせてやるって言っても拒否するよ。
一番宣伝に使えそうなところをやってるんじゃない?」
正に賛否両論。
ニュースは客観報道が原則。つまり、"あったことをそのまま"放送するのが原則。
テレビは物を伝えることしか出来ない。今回も、例え北朝鮮側が用意した席であっても、
そのまま放送する事がベスト。そこから先は見ている側が、あれこれ考えればいい。
「ああ、北朝鮮は15歳の少女を使ってでも惑わそうとしているんだな」と考えるもよし、
「もしかしたら、彼女のメッセージは心からのメッセージかも知れない。」と考えるもよし。
しかし、今ニュースの制作現場には、記者ではなく"ディレクター(演出家)"達が
番組を作っている。そして、CM前の映像やタイトルバックには、どうしてもインパクトが強い
映像が必要となる。そうなると、あの会見では涙の映像が選択肢に上がる。そうして
放送された物が物議を醸しているわけで。
ディレクター達によって、昔はつまらなかったニュース番組がここまで面白い物になっている。
とは言っても、創っているのは演出家の皆さん。そりゃぁ、マスコミ人だから、報道の原則は
皆さん理解していらっしゃるけどね。
とどのつまり、今のニュースは、いわゆる"ニュース"じゃなく"ニュース番組"なのよ。
(2002/11/09,12/28改,2003/02/01改)
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