知らないのはオトナだけ
The Emperor's New Suit.

現代のトレンドを先取りし、最新情報を常に捉えているイメージが強い業界人だが、
意外なことに、大半の業界人はIT関係に疎い。パソコンの使い方もさることながら、
インターネットも精通している程のスキルを持っている人は、ほんの一握りだ。
新卒の新人が、上司よりもパソコンを使いこなす・・・なんて光景は、
うちの業界でもよくある光景。しかしそれでも、ネット絡みの事件は後を絶たない。
勿論、事件が起きればそのニュースを放送しないといけない。

佐世保の小学校同級生殺傷事件では、加害者・被害者のHPが事件のきっかけ
にもなったと言われたのと、且つ当事者が小学生ともあり、メディアはいつも以上に
騒ぎ立てた。で、この手の事件になると、決まって出てくるセリフ。

「のめり込むあまり、現実と虚像の区別が付かなくなったんでしょうか」
 (゚Д゚)ハァ? (C)2ちゃんねる

おいおい、待ってくださいよ。
どこの世界に、空想と現実の区別が付かないヒトがいると言うのか。
相当イってしまった人ならともかく、日常生活が送れる人の中に
そんな人が本当にいるモノなのか?
だいたい"現実と虚像の区別"って何なんだ?
 聞くたびに、かなりテキトー過ぎる言葉に聞こえてならない。

そもそも各校の教室にPCが配属され、国の方針でコンピュータ授業が
熱くなされている今、
PCを使いこなす子供なんて至極当たり前。
にもかかわらず、PCを使いこなす子供が異常なように表現するワイドショー。

呆れてモノも言えない。

未成年者が、チャット・掲示板で発言している様なんて、このサイトを見ている方には
日常茶飯事と感じているだろう。だが、ITに弱い方にはそう見えなかったようだ。
個人(特にコドモ)のHPは、オフラインの世界の目線で見られるモノではないはず。
にもかかわらず、加害少女のHPに対するメディアの記述は目も当てられない。

 今日び、思春期のコドモは加害少女のHPにあるような感情くらいは持っているだろうに。
それを異常性格のように扱うのはいかがなものかと。そういう意味では、ある識者が
加害者の精神鑑定について、「鑑定人がネット社会を理解していないと、
間違った鑑定結果を導き出す恐れがある」
と述べたとのこと。

インターネットで流出した、加害者の顔写真。ある小学生は宝探しをするかのように
簡単に探してきた。ある中学生は、加害少女の本名や家族の写真まで見ている。
そして画像保存している。
これくらいできるのが当たり前なのである。

遅れているのは、オトナたちだ。そして、この状況を何とも思わない無能なオトナが、
対処療法的に何でも禁止する。そして、そのオトナたちが、さも偉そうに
コドモたちを教育している
という現実。

無様だ。

オトナは大人になっても勉強しないといけない。

(2004/06/25)


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